目的を失った策略

ある儀礼に耽溺する部族社会を、目的を失った策略の犠牲になっていると述べたのはレヴィストロースだったが、そもそもインフラを提供して社会の幸福を目指すはずの、半ば公共機関でもあったはずの電力会社の無謀な意思決定によって、経験したことのない不安…

アートセンターなのかもしれない

アートセンターではありませんというタイトルの展覧会の最終日。模索してきたアーカイヴ、プロジェクトの記録、ディスカッション、出版、報告、展示、それらすべてを詰め込んだ場所は、どうみても何かに向かいつつあるもののプロセス程度のものにしか見えな…

僕たちは何を見てきたんだろう

僕たちは何を見てきたんだろう、僕たちは何をしてきたんだろう。ひょっとしたら危険な状態が生まれるかもしれないことは十分に想定できたのに、情報管理だけでなく、意志決定をどうするかさえ明確でなかったなんて。厳しい環境の中で作業しなければならない…

闇の中に光明は見えたか

昨夜はお供を従えて闇の中に。人生史上最も不機嫌なオバサン店員の老舗モツで一杯。二杯、三杯、二軒、三軒と進むうちに、いつしかお供と主人の立場は入れ替わり、新主人の吐露する阿鼻叫喚の地獄絵図に耐えられず、ついついtwitterに垂れ流し。朝、履歴を確…

新橋の闇にまぎれる

今日僕は、新橋の闇にまぎれこむ。新橋は、その昔Tony'sでよく飲んだ。本当によく飲んだ。そのTony'sも、もう今はない。ああ、Tony's。夏、クラッシュド・アイスのギムレット。もちろん、ローズのライムジュースで。でもそれがないなら、サラリーマンたちの…

surfin in the radioactive wave

一人の学生が、ビッグウェーブというカフェを開きたいって。不謹慎でもいいって。大学でやりたいって言うので、学校から処分されるのを怖れて、ネーミングにはダメだししたけど、彼女の考えていたことは間違ってないと思う。彼女の友人には、段ボールで原子…

迷宮、カルブラトール、マヴォ

今回の震災の後、あるテクストを探している。うろ覚えの内容はおおよそ下記。関東大震災時(?)、多くの溺死者で埋め尽くされた隅田川を、橋の上からあまたの民衆が囃したてた。果たして関東大震災だったのか、江戸の大火のおりなのか、はたまた空襲時のこ…

マス・ヒステリア

コッチに正しいことがあるよって言われて、ワーッてそれを見て、あ今度はコッチ。それでワーッて。僕には大差のないことのようにしか思えない。落ち着かないのはわかるけど、なんか違うような気がする。意外と知識人とされる人たちが精神的に弱いのかな。も…

地球の郊外

かつて自分の住む町を「宇宙の郊外」みたいだと形容したのはJ.G.バラード。蜘蛛の子を散らすように外国人が姿を消した日本は、さながら地球の郊外のようでもある。空は、どことなく広く感じられ、悲劇の余韻は、けれども不思議な明るさに包まれている。放射…

魚が出てきた日

マイケル・カコヤニスのTHE DAY THE FISH CAME OUT(邦題『魚が出てきた日』)が現実になりつつある。ミキス・テオドラキスの奇妙な音楽にのって、チープな未来ダンスを踊っているのは僕たち自身なのかもしれない。キャンディス・バーゲンの有無をいわせない…

精神のアジール

カンディードでも描かれているが、震災後の秩序維持のために、見せしめとしての極刑や鞭打ちという発想は短絡過ぎる。たけしのその旨の発言は、もちろん実現されないことを見越してのものではあるだろうが、ハインリヒ・フォン・クライストの『チリの地震』…

高台を吹き抜ける風...

その街が大好きで、何度も通っているうちに、友達もできたし、いまでもちょっと時間に余裕があれば、すぐに出かけていきたいぐらい。初めてそこに行ったときも、もういろいろなことに圧し潰されていて、でも優しくその街に抱かれたような気がしたから、いま…

笑わないで

聞いてください。数日後から、しばらくお酒をたちます!

笑わないで

聞いてください。しばらく、お酒を絶ちます...

風は吹かなかったけど...

昨日ああ書いたからというわけではないだろうけど、東京がホットスポットになるというドイツの気象関係サイトの警告がある。それによると、昨夜がそうだったみたいだけど、実際には昨日の日中、前後とは桁違いに放射性浮遊物質量が増えていたみたい。考えて…

雨、風は東京に吹いてもいい

途上の農地を超えて...所属している大学はいろいろな行事の延期を決めている。プロ野球のように電力を消費するわけでもないが、理由もわからないわけではない。ただ、関係している行事の被災を避けるためだけだとすればそれはおかしい。好きではないけれども…

セシウムの夜は明けて

海外の友人たちから、日本を離れるようにといろいろと説得される。なかには、無償で家を用意するからとか、こんな状況でなかったら飛びつきたくなるようなものもあるのだけれど、なぜかまったくその気になれないのはどうしてだろう。苗字に反して西に向かっ…

セシウムの夜

かつて、核軍縮の活動家でもあった物理学者、豊田利幸さんの講義を聴講していて、私語を厳しく注意されたことがある。後日、そのことを深く後悔したが、もうやり直すことはできなかった。理学部の物理学科だからといって特別詳しいわけではないとしても、そ…

朝...

...CAMPしますCAMP: 110405

書かなくては

年末に一本原稿を書きました あと、二本書かなくてはなりません 体調はまだ万全ではありませんが 少しずつ戻ってきています 気持ちをおちつけて書きます年末に会った尊敬する批評家の一人が 僕より若いのに、もう残りの時間は限られているのだから と、繰り…

やっと50%ぐらいまで

体調が戻ってきたかも ・ 途中で八海山を飲んだのが良くなかったのかも ・ うまくいかないこともいろいろあるけど しっかりと腰が座ってる人たちといろいろやるのは楽しい ・ あ、暖房ききすぎかな?

後ろ向きな日々

も、そろそろ脱しなきゃ… で、風の強い日に、それに向かって て、思ってるんだけど まあ そんな 遠くから、呼びかけられているような そんな気もする

勲章

とある国から、勲章をいただきました 勲章をもらうなど、してはならなと悩んだのですが かの国の友人たちも、将来のプロジェクトのためにもゼヒとのことで、お受けすることにしました また、こうした選考はどうしても、表面的な権威に流されがちなもので も…

...

I might have been a little tired of the discussion. Discussions also have the same problem with regional-development type art events. To adjust my attitude and interests for the expected audience doesn't make sense or not? Although I have …

コミュニティー・カルチュラル・ディベロップメント

小金井で、2時間近くトーク ごめんなさい、富田さん 少し意地悪いことを言ってしまいました でもそのおかげで、トークはうまく進展できたのでは もちろん、安易な結論には行き着くことなく http://www.joshibi.net/outreach/gsgp/news/ccd_platform_002.html…

アート・プラットフォーム

美学出版より出ました インタヴュー、鼎談と、+メールでの往復書簡いろいろな人の本音に触れられるはずです

移動する秋

諏訪湖、甲府、神山、そしてしばらくして名古屋トークする秋 映像、地域振興とアート、ナショナリズム、CCD(comunity cultural development)、オルタナティヴ、写真放浪したい秋 メルズーガ、アソーレス、モウラリア、立石、新子安読書する秋 ***、***…

温泉へ

話をしに http://www.in-kamiyama.jp/diary/8730/今年の夏は、国内をずいぶん移動したような気がする 去年の夏は、新潟で寝っころがってたっけ

dog’s death

thinking about dog's death ! http://www.art-and-river-bank.net/_site_jpn/index.htmlトークセッション“art bivouac”は、camp よりも緩い でも、みんな責任を持って発言する人だけで安心できるでも、野営は、ときとして遭難につながることも意識しておか…

7.20

急遽流れたトーク、再設定しました ナショナリズムとアート 硬いテーマですが、探りながら、無防備で楽しみつつ頑張ろっとhttp://ca-mp.blogspot.com/2010/06/100628.htmlこれは、延長上にタブロイド版の出版 森美術館片岡さんを交えたシンポジウムへと展開…