appelの逃走

appelの最終日 ヘタレで素敵な映像を観る appelはほとんどriver bankと同時期に活動し始めたということもありシンミリ tattakaという稀有なキャラクタは、終盤のイヴェントをめぐる、YA/DAくんとの近親憎悪的漫才までサービス精神に富んでいた かつて、馴染みのお好み焼きや兼スナックで、宮崎アニメについてのコメントに、ひとり激昂したtattakaは、一人席を立ち逃走 むろんこれは、そうしたショートコントにのれなかった(し、のる気もなかった)こちら側の責任もあるのかも tattakaは、この「逃げる」という90年代の時代精神を正当に継承していたように思う 誰ももうそんなこと考えていない時代に、せっせと逃げるtattaka でもそれもまた、彼のサービス精神だったのかも そんなtattakaをかろうじて「いま」とつなぎとめていたのはjucaさんだったのかも 彼女のドローイングのような細い線が、奇跡的なバランスでそれを可能にしていたのかもしれない タイムカプセルのような古びた、けれども憎めない精神が、一見頼りなさそうな細い糸で現実の世界と繋がっている もっとappelに行けばよかった