空気が

うそのように清んでいた。なんどか連絡を取り合う。夜、TGに向かう。心の中で少し話をして、そのすがたを凝視める。TGを後にして、年末に向かう喧騒の中をZへ。偶然、本をデザインしてくれたHと逢う。コーラにライム。いつもTAXIで通る路を飛ばして帰る。日付が変わると誕生日だ。静かな夜。陽が部屋に差し込む頃、遠くで携帯が鳴った。ぼんやりとした凡庸な快晴。空を見ながら電話をいれる。入れ替わりに立ち去っていた。忘れるなと言うことなのかもしれない……。