ボクは

何となく表現するということに関わってる。そうするといろいろある。恵まれた環境でも、甘えていて、何も積極的にできない人たちもいる。つまらないふるいやり方に囚われているのに、それにまったく気づいていない人たちもいる。大きな美術館で展示しているけど、まったくそうする意味のない人もいる。名の通った作家や評論家の影で、わたしをすくすく育ててと唱えている人がいる。自分自身で動けなくなっているにもかかわらず、頼りなく動き出した人を眼の色変えてたたく人がいる。自分が誰かのコピーになっているにもかかわらず、けっしてそう思わないようにしている人がいる。自分の表現を分かって欲しいと称して、権威に擦り寄ろうとしている人がいる。偶然権威を手に入れたために、大きな誤解をしている人がいる。やりたくても、ほんとうに一番手前のことができないことに苦しんでる人がいる。その全部が自分の中にあるから、きっとそのせいで、怒りも大きくなる。