展覧会な一日

夕暮れ時、渋滞というには、結構スムーズな首都高で大学からそのまま銀座に。アーキペラゴの坪井麻衣子展。あらけずりだけど、やっぱりいつもやってること自体の面白さがあるのは強い。続いて、目の前にあるプンクトゥムを覗くと、鈴鹿さんの個展。朱色のフレームがきれい。いつもやりたいことを、フットワーク軽くやり遂げてる気持ちよさが漂う。鈴鹿さんとは、京都に泊まりに行くかもと会話して分かれる。藍画廊は河田政樹さん。『写真ノ書』を購入。アートに自閉している感じもあるけど、おもしろい。写真関係者がこれを手にすることはないだろうなあ。もちろん、そこにアプローチできない作家側にも問題はあるけど、結局、両者のつまらない棲み分けということかなあ。せっかくの写真的作品、もっと写真関係者はアンテナをはって見るべき。続いて、山口で誰かやってたっけと向かってみるが空振り。お、でもYと遭遇。ムチャクチャビックリしてる。ボンヤリ散歩しているネコの背後でわざと音を出したとき、ビクっとするあれだ。あれ。フタバで土田健太郎展。やっと、押し付けられていたモチーフから自ら一歩踏み出た感じ。彼は、本当に粘り強く、ときに頑固すぎるかたちで、不器用にコレを手に入れた。誰かに庇護されたものではない、こういうかたちでの一歩は本当に尊敬に値する。無条件にうれしくなり、土田くんと握手。沈みゆく夕陽に、クーラーの季節になってめっきり燃費の悪くなったランチアの姿が消え入ったとさ。