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ホミ・バーバ。論旨自体は興味深いのだけれど、前提となっている表現を巡る、生産者と享受者の関係が旧弊すぎる。すべてを台無しにしてるとまではいえないが、せっかくの興味ある議論を、陳腐なものにしている。コレが逆だと、こっぴどく叩かれるのだろうけど、アート関係者は後生大事に祭り上げるのかも。エーコ、ボイスを経た生産者と享受者の境界の曖昧さを取り込めば、議論自体、より面白いものになるはずなのだけれど。