ある人と・・・

ベンヤミンについて話す
僕はベンヤミンについて考えると
晩夏のピレネーを想う
ポルボウ、彼方にリスボンを想い描いていたであろう
地中海の小さな村
そこで彼が自死にいたるまでの心を想う
そうすると、彼をいたずらに引用する愚がみえてしまう
おそらくそうすることは、最も彼から遠ざかることだ