サイモン・クーパー再び
現在発売中のNumberの冒頭に、サイモン・クーパーの文が掲載されている
要旨は、サッカーをプレイする体験こそが彼にとって唯一のサッカーの愛し方というものだ
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ケンブリッジやハーヴァード出身をにおわせ
イタリア人のチビや肉襦袢を着たチビ、あいつはヴァージンにきまっているなど
PCを逆なでするような表現はお世辞にも褒められたものではない
少なくとも男女混成チームの経験について述べながらも
全体がどこか日本における野球文化の男根中心主義のようないやらしさに満ち満ちている
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アテネオリンピックでは、騒ぐに騒がれた山本ジャパンの傍らを
軽々となでしこジャパンが通り抜けていった
重厚長大な野球文化似のヒロイズムを語ろうとした途端
化けの皮がはがれたお粗末
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彼のファロティックな物言いにはまるでプロレスの口上のような滑稽さが漂う
けれども、それでもEURO特集号のそれよりも
テキストからいやらしさは漂ってこなかった
( 追加:共感するところもあり、きらいではない )
おそらくそれは、彼の周囲にある、ガラクタのような体験をつなぎ合わせて
身の丈にあった発言をしたからだろう
EURO特集の彼の文にはそれがなかった
彼はそのとき、あわててかの国についていくばくかの事を調べ
ステレオ・タイプなその国のイメージと
観光客程度の彼の体験を組み合わせてみたのではなかったか?
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なんだかそれは、才能もないのに上司の椅子にふんぞり返って
セクハラしててもそれに気づいていない
前時代的ファロティシズムにしか思えない
彼の態度に倣っていえば
サイモンの母国イギリスのような頑迷な古国では
それでも通用するのかもしれないけれど