cidadebranca2004-05-04

しつこく、六本木クロッシング
建築関係の出展者の問題。
回転ドアの不幸な事故まで引き合いに出す気はないが、
ソーシャル・ミックスなど考えもしなかったであろう
都市開発の現場での展示に参加するということの意味とは。
板茂のアーチ、みかんぐみの手作業。
出展者たちの本来の作品を知ればこそ、
そこに何らかの思考停止があるように思えてならない。
彼らは日々行っている作業で腐心しているはずの部分を
いったんカッコに入れているようだ。
その上でそこに参加することで、
彼らはあの場所の肯定以上のものをなしえただろうか。

もちろん、
他の政治的なメッセージを秘めた作品の多くにも、
同じように指摘することが可能だろう。
腐った土台の上での表現を根底から疑おうとした、
カウンター・カルチャーの精神のかけらさえ、
そこには見当たらない。