2004-02-01 始めてみる・・・ 誰も彼もがサイードを遠くに連れ去ろうとしている。 アカデミズムの、ディレッタンティズムの、アクティヴィズムの、 それらの彼方に連れ去られていくサイード。 僕たちにできることは、 2重の意味で彼を失うようなことを避けていくことだ。サイードはもう語らない。 彼に会うという特別な機会を持ちえなかった僕らは、 そうした幸運を手にした人々の感傷につきあう必要はない。 サイードの言葉の中に歩み入り、 ゆっくりと大きく深呼吸すること。いたずらなサイードの引用は、 サイードが糾弾した当のことを行っている。